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15 年以上前、コソボ紛争を体験した日本人男性の話

(注意:ネットからの抜粋です↓)

戦争の体験談を語るわ その1
http://mudainodqnment.blog35.fc2.com/blog-entry-1351.html
戦争の体験談を語るわ その2
http://mudainodqnment.blog35.fc2.com/blog-entry-1352.html
戦争の体験談を語るわ 完結
http://mudainodqnment.blog35.fc2.com/blog-entry-1353.html

「戦争の体験談を語るわ」から一部抜粋↓

勇気を出すって。
勇気を出して戦う。
もう逃げないって。
だからお願いって。
でも、彼らはそれを許してくれなかった。
中学生くらいの子どもにも銃を持たせているのに、
何で俺は駄目なのかってしつこく聞いたんだよ。
スルプスカの兵士が許せないって。
そしたら、名前は書けないけど、民兵の一人が俺に言うんだ。


戦いに勇気なんて必要ない。
生きる事にこそ勇気が必要なんだ。
君は戦う以外にも出来る事があるだろう。
君だから出来る事があるだろう。
俺達は戦争が終わるまで生きていられないだろう。
君は、ここで何が起きたかを伝えなさい。
同じ事が起きないように。
辛くても生き抜いて、そして胸を張って
友人に天国で会えるようにしなさいって。


彼らと過ごした間、俺は色んなものを目にした。
俺の中で、この時スルツキの人々や軍、警察、民兵は
絶対的な悪のような存在になっていたんだ。
そして、ボシュニャチは被害者だと。
だけど、違ったんだよ。
民兵の人たちはさ、スルツキの集落を襲って、
食料を奪ったり、スルツキの大人や子どもを殺害したり、
女性をレイプしたりしていたんだ。

俺はわからなくなっちゃったんだ。
何が正しくて、何が間違っているのかとか。
何が悪で、何が正義なのか。
あんなに被害を受けて、その苦しみを知っているはずの
人たちが、同じ事を、相手の民族に、人々にするんだ。


俺は、何でそんなことをするの?やめようよって何度も言った。
それはやっちゃいけないことだよって。

そういうと、決まって民兵の人は悲しそうな顔をしてさ、
そんなのはわかっているんだって。
でもこうしないと、自分達の仲間が同じ目に合うって。
矛盾に気づいているのに、それをしなければいけない状況だったんだ。
ボシュニャチもスルツキも。
俺はこの時、まだ彼らの紛争の歴史も何も知らなかった。
前にも書いたと思うけれど、スルツキの人々も同じように、
歴史上で何度もこういった虐殺の被害に合ってるんだ。
どちらも被害を受ける苦しみや怒り、恨みをしっているのに、
それでも尚、お互いにそうしなければ、やられる状況になっていたんだ。



恨みや禍根は残されたまま、次の世代へと引き継がれて、
また同じ悲劇を繰り返している。

それがこの時の紛争だったんだ。
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by lootone | 2010-06-11 00:30 | ・日本について