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日本人に生まれたらよかったのに

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(ネットからの抜粋です↓)



日本人で日本の悪口を言っている人間に出会うと、
私はいつも

「そんな事を言っているのだったら、日本人をやめれば」

と言うことにしている。


本当に日本人である事に嫌悪感を持っているのならば、
方法はなくもない。

もし、アメリカ人になりたいのならば、
アメリカという国に選ばれる人間になればいいのである。

例えば、カナダへ移住したいとするならば、
必要なのは経済力である。

5000万持っていれば、大歓迎だそうだ。



ところが、日本人の悪口を言っている人間に、
私がそういう提案をしても、それを実行に移した人は
皆無である。

だから私は、それをインチキと言いたい。

努力もしないで愚痴を言っているにすぎない。



「日本人に生まれて幸せですか」

の問いかけを続けているうちに、50数年前の出来事を
思い出した。

1945年夏、日本の敗戦と同時に、台湾人は日本人を
やめさせられ、中国人と言われるようになった。

公用語も日本語から中国語になり、一夜にしてレッテルも、
言葉も変更を強いられたのである。

しかし、人間の中味はそう簡単に変えられるわけがない。

その時から、台湾人の苦しみが始まった。



1946年春、私が進学した台北第一中学では、
授業以外は皆日本語を話していた。

日本語以外の言語ではほとんど意思伝達が不可能だった。

元一中の学生が、強制的な中国語教育、中国人としての
アイデンティティーを押し付けられる事に耐えかねて、
日本への密入国を企てた。

なんとか憧れの日本に行きたいという。

その無謀な計画はあえなく失敗に終わった。



当時、台湾の若者たちはもし自由に選択出来たら、
大多数が日本人になる事を選んだであろう。



この小さな物語は、昔話のおとぎ話ではない。

今でも「日本人に生まれたらよかったのに」と思っている
台湾人は少なくない。



金美齢士著 「日本人に生まれて幸せですか」より
http://ameblo.jp/create21/entry-10338379823.html
by lootone | 2012-02-10 11:22 | ・日本について